4期の課題曲(上級の場合は初見視奏、エチュードが加わる)を演奏いただきます。ピアノ指導者に求められる演奏力を主眼に置いた審査となりますので、4期の課題曲の解釈をどのように表現し、生徒に伝えているかに重点が置かれます。
初級演奏実技 | 8分以上15分以内で①~④をそれぞれ選曲
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中級演奏実技 | 10分以上20分以内で①~④をそれぞれ選曲
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上級演奏実技 | 15分以上30分以内で①~⑤をそれぞれ選曲
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1.開催2週間前
参加票(メール)をお送りします。
2.当日受付
参加票をご準備の上、会場に指定の時間までにお越しいただき、受付を済ませてください。
2名もしくは3名の審査員による審査を行い、合否を判定。審査員による各採点の平均が75点以上かつ、74点以下を付けている審査員が2名以上いない場合が「合格」になります。
課題曲を4期(上級は+エチュード)を演奏した動画を、ご自身でYouTubeに限定公開でアップロードの上、URLを指定フォームよりご提出ください。
◆注意事項
初級演奏実技 | 7分~7分30秒…審査員各1点減点、7分未満…失格 |
中級演奏実技 | 9分~9分30秒…審査員各1点減点、9分未満…失格 |
上級演奏実技 | 14分~14分30秒…審査員各1点減点、14分未満…失格 |
演奏実技の審査基準は、プロの演奏者やプロの演奏者を目指す学生の場合と、同一ではございません。演奏実技の対策としては、下記の観点を参考にされるのも一つの方法となるでしょう。
各課程の課題曲として相応しい曲が、曲目の傾向に偏りなく、自身の得手不得手を考慮して選曲されているか。検定試験当日に向けて、一定レベルの完成度まで仕上げるだけの自己管理ができているか。
拍感・拍子感・和声感・リズム感・アーティキュレーションなど、演奏の基礎力に問題がないか。音色に対する適切なイメージをもっているか。
時代様式・楽曲様式・曲の構成・曲想・作曲家の作風など、曲の解釈力に問題がないか。
姿勢・運指・タッチ・呼吸・ペダルなどの身体の使い方や演奏テクニックに、問題がないか。ステージでの集中力・耳の働きに、問題がないか。
総合的な視点において、魅力的な表現になっているか。 ピアノ指導者が行う見本演奏として、適切な演奏になっているか。
演奏実技は、審査員や他の受検者の前での公開の審査になります。公開のステージで演奏する機会が一定期間なかった場合など、実力が十分に発揮できない場合もあるかもしれません。公開のステージにむけて生徒を指導する際の指導の参考にもありますので、参加をしながら本番力を取り戻していく気持ちで臨んでください。
各課程ごとに、演奏曲目のレベルの目安をしております。各課程に求められる演奏力の基本事項が、きちんと演奏に表現されるよう、無理のない選曲と十分な準備で本番に臨んでください。
採点票には、審査員の先生方1人1人より、総合評価による採点のほか、演奏曲目ごとに、直筆の講評をいただきます。演奏実技の審査の観点をベースに、「優れているポイント」および「改善が望まれるポイント」が、各審査員の視点で具体的に挙げられています。今後の演奏力の維持・研鑽に役立つ内容ですので、十分にご活用ください。
演奏実技の審査の終了後は、原則として、「講評」の時間が設けられております。当日の審査員から、演奏実技に関する口頭での講評・アドバイスをいただきます。質疑応答も可能ですので、学習上の疑問点などがありましたら、積極的にこの機会をご活用ください。