ピティナ・指導者ライセンス
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【解説】エッセイ(小論文)試験の準備ガイド

エッセイ(小論文)試験は、指導者としての考え方や指導法を文章にまとめる能力を問うことを目的とした試験です。
はじめての方でも迷わず準備できるよう、「何を提出するか」「どう書くか」「どう提出するか」を順にまとめました。
試験前にぜひご覧ください!

提出するもの

各級の「エッセイ(小論文)」1点、ピティナ・ピアノセミナーの「セミナーレポート」3点を提出することで受検できます。

  • エッセイ(小論文) 1点
  • セミナーレポート 3点

※補足

  • 紙のレポートを提出する場合は、スキャンデータまたはPDFをアップロードしてください。
  • 詳細は「6. 提出の仕方」をご覧ください。
テーマの選び方

各級のエッセイ(小論文)のテーマ範囲は決まっています。「1. 通常テーマ案」または「2. 生徒への指導案作成」から、自由に選びましょう。テーマ一覧、課題レポート例は、「エッセイ(小論文)| 試験概要」へ!

どの方にもおすすめ!
  • 「1. 通常テーマ案」から身近な単語や興味のある分野を選ぶ。
  • 「2. 生徒への指導案作成(ア.以下のモデルケースにおける、今後1年間の指導法・指導案を考え、具体的にまとめてください)」から具体的に想像してみる。
  • ご自身の経験をもとに、テーマと関連付けて書く。

例)初級程度の××曲を指導したときに、生徒に分かってもらうための言葉の選び方に迷ったことがあったな・・
→「1.通常テーマ案」の中の【1.初級指導の基本方針 ア.指導の言葉を選ぶポイント】に合いそう。どういうことに困ったか、その時にどう勉強・対処したか、今後同じ曲や同じレベルの曲を指導するとしたらどうしたいか、をまとめてみよう!

実際に生徒さんをお持ちの方におすすめ!
「2. 生徒への指導案作成(イ.ご自身の生徒さんについて、抱えている課題とそれに対する指導法・指導案を考え、具体的にまとめてください。)」を選び、実際の指導経験を踏まえて具体的にまとめる。

例)私は楽譜を読んで、作曲家の世界観やフレーズを読み解くのが好き。でも、生徒は楽譜を読むのが苦手そう。
「2.生徒への指導案作成」に取り組んでみよう。これを機会にピティナのeラーニングで関連の動画を見て、生徒が悩んでいること、私が学んだこと、今後実践したい指導と計画についてをまとめてみよう!

エッセイの書き方・体裁

教育機関で提出するようなレポート形式が望ましいです。

  • 紙のサイズ: A4タテ
  • フォント種類: 日本語/明朝体、英数字/Times New Roman
  • 文字の配置: タイトルは中央揃え。本文は右端揃え、段落は改行して1マスあける
  • 文字の大きさ: タイトル/12~14pt、本文/10〜11pt
  • ページ番号: フッター中央または右下に記載
  • ファイル名: 例) 初級_エッセイ秋期地区_ピティナ太郎.pdf

体裁イメージはこちら!

※ポイント

  • 読みやすく整っていればOK!フォント種類・文字サイズ・行間を揃えることを心がけましょう。
  • 文体は「である調」または「です・ます調」に統一すると読みやすいです。
エッセイの内容構成

「課題→学び→実践→成果」という流れを意識しましょう。
課題レポートの実際の例文は、「エッセイ(小論文)| 試験概要」へ!

※構成例

  • 起(導入):テーマと問題意識を明確に。「どんな課題を感じたか」「どんなきっかけでこのテーマを選んだか」
  • 承(展開):学びや気づきを整理。実践した学びや、日々試行錯誤している点について。
  • 転(実践):実際のレッスン事例を具体的に。
  • 結(まとめ):成果や今後の課題を記述。「この経験を今後どう生かすか」「次にどのような指導を目指すか」

※ポイント

  • 文章の導入(冒頭)で「自分が何を考え、どの点に課題を感じているのか」を明示しましょう。後の展開が読みやすくなり、全体の“軸”になります。
  • 日頃のレッスンをもとに書くときは、「私はこう感じた」ではなく「この方法により、指導上こうした成果・課題が見られた」 という形で、分析的な視点を持ってまとめると良いでしょう。
  • セミナーの内容をもとに書くときは、そのまままとめないよう注意しましょう。講座で得た知識を自分の中で咀嚼し、「自分の考え」としてどう活かせるかを明確にすることが求められます。
  • 文章を読み返す際には、一貫した主張があるか/内容がタイトルと矛盾していないか/論理の流れ(起→承→転→結)が自然かを確認してください。
セミナーレポート

ピティナWebサイト掲載のセミナーにご参加いただいた際に執筆いただいた「セミナーレポート」が該当となります。また、ピティナeラーニングの「レポート対象」動画を閲覧いただくことでも提出できます。この機会に、興味のあるセミナーを1つでも受講してみましょう!

提出方法
  • セミナー開催前後に「セミナーレポートの提出」についてメールでご案内しています。
  • eラーニングの場合は、ページの下部にある「レポート提出」ボタンを使用して提出できます。
  • ※補足

    • 「レポート提出」ボタンが出ない場合は、レポート提出対象ではない、または、所定の料金を払っていないことが考えられます。
    • 提出するセミナーレポートは過去のものでもかまいません。ただし、審査員は受講日もあわせて確認します。
    • セミナーレポート3点のうち、1点は必ずレッスン見学レポートであることが条件です。eラーニングに掲載されている動画(開催済み)か、今後開催する分のいずれも可です。レッスン見学開催情報はこちら
提出の仕方

提出前チェックと、提出方法の流れを確認しましょう。

提出前チェックリスト(エッセイ(小論文))
  • Word(.docx)またはPDF形式になっていますか?
  • レイアウトは他の方にも読みやすいですか?
  • 受検級・地区名・氏名が記載されていますか?
  • 文字数規定を満たしていますか?
提出方法
  1. あらかじめセミナーレポートを提出しておきます。詳細は「5. セミナーレポート」をご覧ください。
  2. 希望の地区を申し込みます。申し込みボタンの下に、提出ページの案内があります地区の一覧はこちらから
  3. 提出ページで、エッセイ(小論文)をWordまたはPDFでアップロードします。
  4. 同じ提出ページで、提出したセミナーレポートの講座タイトル・日付などを入力します。
  5. 提出ページの画面下の「入力内容を確認」で進み、提出完了です!
まとめ
エッセイ(小論文)試験では、次のことを心掛けるとよいでしょう
  • テーマは「気になること」から始める♪
  • 構成を4つの箱に分けて考える♪
  • タイトルと内容の一貫性をチェック♪
  • 感想でなく「考えたこと」を書く♪
  • 完成度より「まず書く」を大切に♪

この5点を意識すると、初めての方でもスムーズに書き進められます。
エッセイ(小論文)を通じて、ご自身の考えをまとめ、指導の軸を作る一助としてください!

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