ピティナ・指導者ライセンス
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連載「指導のいろは」スタート&金子勝子先生ロングインタビュー

連載「指導のいろは」スタート&金子勝子先生ロングインタビュー

連載「指導のいろは」がはじまります!
初回は指導者育成委員会委員長の金子勝子先生に、ピアノの先生としてのあり方や役割、日々大切にしていることを伺いました。

ピティナでは、継続的な研鑽を支援するために、レッスンする対象に合わせたピティナ・ピアノ指導者ライセンスを展開したり、レッスン・レクチャーのセミナーなどを開催したり、指導者の育成に力を入れています。 そして、その取組の一環として、連載がスタートします。これからピアノ指導者を目指す方、音大生や若手指導者から「学び直したい」という先生方までを対象に、必要なスキルや実際に教える時の土台となる基礎部分を紹介します。


指導者育成委員長・金子勝子先生が考える「ピアノ指導者」

ピアノ指導者とはどのような存在でしょうか。

ピアノを教える事はもちろんですが、それ以上に生徒を「育む」ということが重要だと思っています。生徒は、それぞれに長所と短所があり、一人ひとり全く違う考えや感性を持っています。ですから、まずは生徒さんとよくコミュニケーションをとり、じーっと観察して、その子についてよく知るところから始めます。
これによって、その後のレッスンでも円滑にコミュニケーションを取りながら進めることができます。また、その子が持っている「個性」を引き出すことで、「個性」をより魅力的なものへと導けるようになります。

やりがいを教えてください。

やはり生徒の成長は、指導者冥利につきます。国際コンクールへの出場やコンクールでの入賞、演奏活動の成功など、目に見える生徒の功績はもちろん、目には見えない生徒の成長も大変嬉しいものです。
直近での生徒の活躍で言えば、角野隼斗さん(2018年ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ)や今井理子さんが、昨年開催されたワルシャワで開かれた第18回ショパン国際ピアノコンクールに出場しました。2人とも、国際コンクールという大舞台で立派に演奏を披露してくれ、私も現地で聴いていましたが、本当に胸にじーんと来るものがありました。

最も必要な事はなんでしょうか。

常に学び続けることです。実際にレッスンする際には、必要な演奏技術だったり、生徒に必要な指導のポイントを即座に見つけることが必要です。これらは、学び続けていれば必ず身についてくるものです。まず第一に、その「気持ち」です。

最初から完璧にできる人はいません。何事も経験です。まずは1回参加する勇気をもって、一緒に学び続ける先生を目指していきましょう。

連載では、必要なスキルやピアノ指導の全体像を掴んで頂けるよう、目次立てをしています。専門家や研究者の先生方による基礎教養、現役のピアノの先生による事例紹介など、きっと役に立つ情報が満載です。
指導のいろは

学び続ける指導者へ

連載で全体像を掴んだ後は、実践が大切です。能動的に学ぶことができる「 指導者ライセンス 」にぜひ挑戦してほしいと思います。

指導者ライセンスは、 指導実技・演奏実技・筆記試験・エッセイ(小論文) の4種類の試験科目を通して、継続的な「指導力の研鑽」を支援する検定システムです。最近では普段のレッスン動画で受検できる「 Lesson Check UP 」をはじめとする動画提出型の試験も定期的に実施しています。それぞれのライフスタイルに合わせてご参加ください。

指導実技
はじめて出会う生徒に模擬レッスンを行う「指導実技」の他、Teachingイベントへの参加などさまざまな勉強の機会を設けています。
演奏実技
バロック・古典・ロマン・近現代の四期の課題曲の中から任意に選曲。ピアノ指導者に求められる演奏力を検定する実技試験です。
筆記試験
「音楽通論」「音楽史」「楽曲分析」等音楽知識を教える現場に応用する力を検定する筆記試験です。
エッセイ(小論文)
ベテラン講師陣による各地の「セミナー」を受講し、習得したことを今後の指導にどう活用していくか等をレポートにまとめます。

また、合格者インタビューも随時公開しております。どのようなきっかけで受検したのか、ご参考になさってください。

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