指導者ライセンス オンライン説明会 開催レポート vol.8
2022年5月13日(金)、指導者育成委員の石井なをみ先生をお招きして、指導者ライセンスの説明会をオンラインで開催いたしました。
最初に本部事務局より指導者ライセンスの試験内容、取得・修了条件の変更点などをお伝えし、その後に石井なをみ先生による講演がございました。先生には実技試験の評価ポイントや指導者ライセンスを取得する意義などを丁寧にご説明頂きました。
演奏実技の審査で重視しているのは時代の弾き分けです。ただ音を並べて弾いている方が多くいらっしゃいますが、やはりキャラクターや拍子など、「どういう風に作品を捉えているか」ということが伝わる演奏が必要です。
指導実技については、予習出来ないという点が難しいですね。指導のポイントとしては、まず全体としての問題点を見つけて提示し細かい部分へと徐々に入っていく、という流れが重要です。また実技試験の後に行うディスカッションの時間がとても勉強になります。受検者同士の交流の場でもあるので、ぜひ多くの方に参加して頂きたいです。
ライセンスの取得にたとえ時間がかかったとしても、受検し続けることに意味があります。セミナー受講も勉強にはなりますが、よりアクティブに、自発的に勉強できる、指導者ライセンスの受検をぜひご活用頂きたいです。
質疑応答の時間では、多くの先生方からご質問が上がりました。今回はその一部をご紹介いたします。
指導実技を受けるにあたって、課題曲をもらってからどのように勉強したらいいでしょうか。
「ここが難しい」といった、子供の問題傾向などを事前に探しておくのがいいと思います。日々のレッスンの中でも指導実技の試験時間を意識してレッスン頂くと良いかもしれません。
受検するタイミングは自由でしょうか。
まったく自由です。今は練習時間が取れないということでしたら指導実技から、実地試験に行くことが難しい場合はオンライン・動画提出型での参加など、自分のペースに合わせて受検頂けます。受検する順番なども特に決まりはございません。
モデル生徒さんのレベルはどのくらいでしょうか。
色んな生徒さんがいらっしゃいますので、そのモデル生徒さんにあった指導が出来ると良いと思います。
「指導者ライセンス 友の会」について教えてください。
参加者同士のコミュニティの場をご提供させていただきたく、facebookのグループがございます。名称は「指導者ライセンス友の会」です。
こちらのグループは(1)指導者ライセンスにご参加いただいた方、(2)指導者ライセンスの説明会にご参加いただいた方、(3)指導者ライセンスの受検予定がある方のみご参加いただける、承認制といたします。参加者同士での学びあいの場として、また本部事務局からのライセンスの情報を受け取る場として、ぜひご活用ください。
▼ご参加は こちらから申請下さい。
どういう風に勉強したらいいか分からず、(受検に)一歩踏み出せないでいない状況です。勉強会の情報などは教えて頂くことは可能でしょうか。
まずは実地試験の聴講に行くと試験の様子が分かると思います。直近では6/12東京春期地区で説明会&実技見学会も開催いたします。詳しくは こちらからご確認ください。
初見演奏のレベルについて教えてください。
参加要項に記載されているとおり、16小節程度の新曲演奏が課題となっております。レベルと致しましては、Miyoshiメソッドの初見の練習本 、ブルグミュラー25の練習曲程度になります。
指導実技をオンラインで聴講したいです。
指導実技につきましては実地での聴講のみとなります。また、現在オンラインによる指導実技・勉強会を企画中でございます。こちらが形になり次第お知らせいたします。
筆記試験などの問題集などはございますでしょうか。
過去問はウェブページにて公開しておりますので、ご活用頂けますと幸いです。
中級ライセンスを取得すると初級は自動的に取得出来たことになりますか。
指導者ライセンスは初級・中級・上級に分かれており、各級の4科目(指導実技、演奏実技、筆記試験、エッセイ)すべてを取得すると、各級ライセンス合格となります。そのため、中級ライセンスを取得されても、初級ライセンスは取得できません。
- 石井先生から大変貴重なお言葉を聞かせて頂けたので、本当に良かったです。勉強を続けていらっしゃる指導者が長期間に渡って活躍されているので、指導者ライセンスで勉強を続けるのはとても良いというお話は、これからまた頑張ろう!という気持ちになれました。
- 全国に同じ様にライセンスを取得したい!と思っている先生方がこんなにいるんだと、心強く感じられました。
ピティナでは、学び続けるピアノ指導者の先生方を応援しています。
ピアノ指導者になってみたい、指導者としてさらにステップアップしたいという皆様の、「ピティナ・ピアノ指導者ライセンス」へのご参加をお待ちしております。