受検者数過去最多! 指導者ライセンスで指導力UP

指導者ライセンスは、指導実技・演奏実技・筆記・エッセイの4科目を通して、継続的な「指導力の研鑽」を支援するための検定システムです。1996年にピアノ指導者のための検定試験として立ち上がり、2015年に「ピティナ・指導者ライセンス」と改称しました。
2025年度には、過去最多となる延べ 855 名が受検。自身の指導を見つめ直し、さらに学びを深める場として、着実な広がりを見せています。
ピアノを指導している方だけでなくピアノの先生を目指す方(18歳以上)を受検対象としており、受検級を初級・中級・上級の3つの区分から選択できます。指導を実践的に学びたい学生/指導力を伸ばし自身の演奏力もより強化したいピアノの先生/学び直しをされたいベテラン指導者・・・それぞれの目的に合わせて受検できます。
何より印象深かったのが、審査員の先生方と膝を突き合わせてお話しできる試験後の「講評&ディスカッション」の時間です。 審査員の先生方が、同業の先輩 として「こういう時はこうするといいよ」と親身になって話しかけてくださって。


その日の試験のことだけでなく、普段の指導・演奏での悩みを、審査員の先生方と共有できる「講評・ディスカッション」。毎回、とても温かく熱心なアドバイスが行われています。
ピアノの先生は、家で一人で仕事をする時間が長く、どうしても世界が閉じがちです。でも、ライセンスの会場に行けば、一生懸命頑張っている先生方と出会えます。自分と同じように、指導も演奏も諦めずに両立させようとする仲間の存在は、大きなパワーになりました。
会場で出会った受検生の仲間たちの存在が宝物です。ピアノの先生は個人のレッスン室に閉じこもりがちで孤独になりやすいですが、同じ目標に向かって意見を共有し、励まし合える仲間ができたことで最後まで頑張れました。その先生方とは、今でも嬉しい交流が続いています。良き仲間、友人を得られるというのは、ライセンスのみならず、ピティナという組織の良さでもあると思います。
試験を受けるだけでなく、会場で出会い・交流がうまれるというのが指導者ライセンスの大きな魅力。実地開催地区は無料見学もできます。ぜひお近くの地区に足を運んでみてください!ピアノ指導者としてさらなる高みを目指し指導者ライセンス(当時:指導者検定)に挑戦し、全級合格第一期生となった土持先生。現在はライセンスの審査員としても活動なさっています。受検に関する思い出から審査の観点、そしてみなさんへのメッセージなど、凝縮してお届けします。

全級合格までの道のりで大変だったことやその乗り越え方を教えていただけますか。
科目が多く、そのボリュームに最初は気が引けました。当時は小学校や子供会の役員もやっていましたし、妻であり、母親でもありました。
そこで私は、
自分で「1年半」というタイムリミットを決めました
。「できなければきっぱり諦める」と自分に課し、いつまでに何をどう取るか、逆算してスケジュールを組みました。
24時間という限られた時間をどう配分するか、時間の使い方を必死に勉強した時期でもあります。子どもが寝静まってから夜中に試験勉強をすることもありましたが、タイムリミットを決めたことが大きな原動力になりました。
受検の中で、特に印象に残っている学びや思い出はありますか。
一番の収穫は、
「客観的に見ていただくことの重要性」を知ったこと
です。客観的な視点が入ることで、演奏も指導実技も、自己流にならずにいられました。
そして何より、
会場で出会った受検
生の仲間たちの存在が宝物
です。ピアノの先生は孤独になりやすいですが、同じ目標を共有し、励まし合える仲間ができたことで最後まで頑張れました。その先生方とは、今でも嬉しい交流が続いています。
良き仲間、友人を得られるというのは、ライセンスのみならず、ピティナという組織の良さ
でもあると思います。
現在は審査員としてもご活躍されていますが、どのような観点で受検 生の指導・演奏をご覧になっていますか。
指導実技においては、「長期的な視点で生徒の問題を見極められているか」を重視
しています。手の形や弾き方の癖はすぐには治りませんが、その子が今後注意すべきポイントに先生が気づけているかを見ています。
また、
レッスンの中に「五感に訴える工夫」や「模範演奏」を取り入れているか
もポイントです。私は普段のレッスンで、絵を見せたり、アロマの香りを嗅がせたり、時にはイメージに合うキャンディーを食べてもらったり、感性を刺激する工夫をしています。そして、言葉で語るだけでなく実際に弾いて聴かせることもやはり欠かせません。
演奏実技に関しては、
時代ごとの「様式感」を弾き分けられているか
が重要です。また、自分の音色や音量を正確にとらえる良い耳を持っているかも見ています。
最後に、これからライセンスの受検を考えている先生方へメッセージをお願いします。
受検勉強というと身構えてしまうかもしれませんが、私はその時間を「青春」だと思っています。
青春とは10代のものだけではありません。50代だろうが60代だろうが、一つの目標に向かって必死に夢中になって取り組んでいる時間は、すべて青春なのです。
できない時はできなくていい。計画を立てて、小さな隙間時間を見つけながら、自分のペースで一歩ずつ進んでみてください。皆さんの挑戦を応援しています。

指導者ライセンス受検をいざ始めてみると、これが想像以上に楽しくて! 合格するたびにマイページにスタンプが1つずつ増えていくのですが、それがまるで「スタンプラリー」のようで、早く全部埋めたくなってしまった んです。気づけば、ほぼ毎月のようなハイペースで試験を受けていました。

中級の演奏実技を受けた際、審査員の樋口紀美子先生から、とても辛口なコメントと点数をいただきました。「美しく弾いてくださいね」と書かれていたのですが、自分では美しく弾いているつもりだったので、「私の知らない『美しさ』がまだあるんだ!」と衝撃を受けました。「この先生の思う美しさを知りたい」という一心で、試験後すぐにレッスンをお願いし、それから5年経った今もご指導いただいています。 ライセンスは、私にとって一生の恩師との出会いの場 にもなりました。
ピアノの先生は、家で一人で仕事をする時間が長く、どうしても世界が閉じがちです。でも、 ライセンスの会場に行けば、一生懸命頑張っている先生方と出会えます。 自分と同じように、指導も演奏も諦めずに両立させようとする仲間の存在は、大きなパワーになりました。

指導者ライセンスに挑戦したのは、もともとeラーニングのコンテンツの中でアナリーゼのセミナーを見るのが好きでよく見ていたことがきっかけです。学んできたことを形にできると知って、 まずは筆記試験から受けてみたら思ったより点数が良くて(笑)。 日頃の積み重ねが結果につながる達成感があり、そこからスイッチが入りました。
受検を通じての一番の変化は、 指導の言葉の引き出しが増えたこと ですね。指導実技試験で他の受検者の先生方のアプローチを拝見し、「こんな伝え方があるんだ」と毎回新しい発見がありました。そして何より印象深かったのが、審査員の先生方と膝を突き合わせてお話しできる試験後の「講評&ディスカッション」の時間です。 審査員の先生方が、同業の先輩として 「こういう時はこうするといいよ」と親身になって話しかけてくださって。
その場でいただいた言葉で今も心に残っているのが、 「レッスンは30分間だけでなく、生徒の『1週間の過ごし方』を変えるためのもの」 という言葉です。生徒が自宅で前向きに練習できるような言葉がけを意識するようになり、 レッスンの向き合い方が大きく変わったと実感 しています 。
指導者ライセンスは、2026年度も実地・オンラインにて40地区以上で開催予定です。 指導者ライセンス取得にかかる年数に期限がありませんので、仕事や家庭の都合に合わせて、受検を検討してみませんか?
- 指導者ライセンスにご参加いただいた方
- 指導者ライセンスの説明会にご参加いただいた方
- 指導者ライセンスの受検予定がある方
にご参加いただける承認制で、開催や勉強会の情報を共有いただく場となっています。
facebookご参加はこちら