ピティナ・指導者ライセンス
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Vol.66 藤本里衣子先生「音楽の素晴らしさを共有する音楽家へ」(2022年度全級合格)

合格体験記
vol.66
藤本 里衣子先生

兵庫県神戸市/指導会員/2022年度全級合格

オンラインも活用しながら学んだ、指導者ライセンス

受検を始めたのは、2020年。コロナ禍で、レッスンなどでもオンラインの活用が広まった時期でした。

当時出産を控えており、兵庫県内での中・高の常勤講師の仕事に、ひと段落をつけたタイミングでもありました。出産に向けて体調を整える際に、オンラインで自宅から勉強して、指導を見て頂きながら挑戦できることに魅力を感じ、指導者ライセンスを受検することを決意しました。

指導実技について、主にeラーニングのコンペ課題曲の公開レッスン動画を見て対策をしました。eラーニングは、幅広い分野で強みのある先生の講座を、自分の好きな時間に気軽に学ぶことができます。その後も、オンラインレッスンについての講座や、小さなお子さんへの指導法、興味のあった鈴木弘尚先生のロシアピアニズムの講座など、様々な講座を見るようになりました。鈴木弘尚先生の講座に関しては、実際に会場へ足を運んだりもしました。

演奏実技は、音大時代の先生に継続して日頃レッスンをして頂いているため、レッスンの中で対策していきました。筆記試験は、音大の入試に向けての勉強を思い返す、良い学び直しの機会になりました。

2度の出産があり、不安を抱えながらの受検でしたが、本番に向けて準備し、熱中して練習すること、本番の緊張感の中で演奏すること自体が、リフレッシュになりました。

小さなお子さんへの指導の奥深さ

指導実技では、審査員の先生方より熱心な講評を頂きました。一番印象深かったことは、石井なをみ先生からアドバイスいただいた、「まず大きいところからとらえて、細かい視点におとしていくように。細かいことばかり言うとポイントが絞れなくなり、大きくは変化しない」ということです。短いレッスン時間の中で、「レッスンを受けて自分は変わった!上手になれそう!」と思ってもらうために、各生徒に相応しい言葉を選び、ポイントを分かりやすく具体的に示していく事を指摘され、改善するようになりました。

私自身、上級の方が点数を伸ばしやすく、初級の方が、小さなお子さんにむけた指導の経験や学びが、特に必要だと気づかされました。

ピアノの指導ももちろんですが、特に2歳〜4歳の発達過程をしっかりと把握しないといけないことを改めて感じました。それぞれの年齢でどういった声かけが大切なのか、レッスンでの短い時間の中でベストなアドバイスは何か、eラーニングを拝聴して、沢山の先生の講座より勉強させて頂きました。

また、レッスングッズにつきまして、二本柳先生や今野万美先生のeラーニングのセミナーで紹介されていたものや、バスティンの講座など、足を運んで実際に手にとったグッズを集め、年齢や個性に応じて都度使い分けています。

発表会での様子
生活スタイルの変化の中で、学び続けること

幼い生徒さんがどうしたら音楽を楽しめるかを勉強したく、同時期にリトミック研究センター、初級・中級・上級試験を受検し、合格しました。指導者ライセンスとの双方の学びから、自分の中の引き出しのバリエーションが増えていきました。

興味を持って学んだことは、自分に還元されます。そのため、日頃から前向きに勉強の機会をキャッチし続けています。指導する方も、独りよがりにならないよう勉強し続けなければいけないですし、指導者ライセンスは、自分を客観的に見ていただいて成長できる、良いチャンスだと感じます。2度の出産で自由に身体を動かせない時こそ、音楽の勉強を深めるため、柔軟な形で学ぶことができる環境があったことに感謝しています。

自分の生活の中心にピアノを

私は、自分の仕事の影響で子育てをないがしろにしないようにすること、それでもずっとピアノを弾き続けたい、双方の両立を良いバランスを探りながら、自己研鑽を続けています。レッスンの前後や子供を預けられる合間の時間を見つけ、練習を積んでいます。無理をしている、と感じることもありますが、忙しい時こそ、自分の生活の中心にピアノがあることで、心身のバランスが取れていると感じています。

演奏活動を通したコミュニケーション

毎年ジョイントリサイタルの企画・出演を続けており、今年10周年を迎えました。ピアノソロと、ドイツリートや日本歌曲、楽器とのデュオでの演奏を企画しており、今年は、夢でもあった憧れのチェリストの方と共演させて頂くことになりました。

お話を交えながら、曲の解説や作曲者についての考察、そして芸術のあり方がどう私たち日本人、現代人に影響しているか、さまざまな視点からお客様と一緒に考えたり味わえる時間を大切にしています。

ジョイントリサイタル ソロでの演奏

コンサートの第1回目、2回目..と回を重ねてアンケートでの感想を聞かせていただくと、「聞き馴染みのある曲、初めて聞く曲どちらも楽しめた。間近でピアノや歌(楽器)の演奏を聴けて良かった、お話を聞きながら、クラシック音楽の新しい発見があった」などのお声を頂きました。ピアノソロとデュオの曲の流れを大切にし、お客様の感想にも耳を傾けながらプログラムを作っています。

これらの演奏機会は、一つのモチベーションとなっていますし、日々学ばせて頂いていることが、自分の夢に繋がっていると感じています。アットホームな雰囲気で、演奏者とお客さまと一緒に音楽を感じて、楽しむ時間をこれからも大切にしていきたいと感じます。

お話を交えながら

また、実家のある三重県で、幼稚園から中2まで教えていた生徒さんが、小学校低学年から今まで、コンクールにて活躍されています。現在はオンラインレッスンでその生徒さんをサポートしており、コンクールに向けての指導として、指導者ライセンスでの学びが生きていると感じています。

様々な形で音楽の楽しさ、素晴らしさを共有する

私は、中高の音楽の授業、ピアノの個人レッスンなど、様々な指導の形で出会う生徒さんと向き合ってきました。

ピアノの個人レッスンでは、受験をするお子さんが多い地域柄、忙しいお子さんが多いですが、悩みがあったら気兼ねなく相談できる、何でも話せる大人として、音楽を通して安心できる場を作れたらと思っています。大人の生徒さんとは、作曲家の生き方などを一緒に掘り下げていき、楽曲の奥深さを共に味わいながら、楽しんでいます。

先生のもとに通ってよかったな、と思ってもらえるような先生になることを目標に、日々向き合っています。

また、中高授業での音楽選択の授業では、音楽を好きな気持ちも人それぞれですが、縁があってこうして向き合って、音楽を一緒に作りあげられているかけがえのない時間を、生徒さんと共に、大切にしたいと思っています。

人と、音楽の楽しさ、素晴らしさを共有することの大切さは、全てにおいて共通していると感じます。

これから受験される方へのメッセージ

生活が様々に変化していくなかでも、自身の生活スタイルに合わせて、無理のないように自分自身に合った関わり方で、受検できることが魅力だと感じます。

審査員の先生方からの熱心なアドバイスを頂くことは、自分の事を振り返る良いチャンスになります。学んだ事は必ずレッスンで生きていきますし、よりレッスンが楽しくなると思います。

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