ピティナ・指導者ライセンス
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Vol.47 林友季子先生「音楽を楽しめる生徒を育てる」(2021年度全級合格)

合格体験記
vol.47
林友季子先生

大阪府池田市/指導会員/2021年度全級合格

ライセンス受検のきっかけ

もともとピティナの会員ではあったのですが、出産や引越しを経て、生活が落ち着いたタイミングで少しずつ勉強を始めました。
学生時代の学びがあったからこそ、受検科目については問題なく取り組めていたのですが、実際に指導をしていく上で、幼少期の生徒への指導に難しさを感じていました。ライセンス受検を通して、導入期・初級の生徒への接し方や、言葉の選び方、レッスンの進め方を学びたいと思い、受検をすることにしました。

セミナーからの学び

受検前は市販の指導法のテキストのみで学んでいましたが、導入期・初級レッスンについてのセミナーにも足を運ぶようにしました。セミナーでは、すぐにレッスンに取り入れることのできそうな具体的なアイディアを得ることができて、レッスンの組み立て方やアプローチを変えていくことを、ライセンス受検の勉強をしていく過程で学ぶことができました。30分のレッスン時間で「楽しい!」と感じてもらうことの重要さを感じました。
受検のための準備で学んだことはすぐに実際のレッスンでも取り入れていき、小さい生徒の音楽力や演奏力が変わってきていると実感しているところです。
中級・上級の生徒へは、よりわかりやすく、具体的に伝えることでゴールが見えるようになり、生徒も自信を持って取り組むことができるようになったと思います。

レッスン風景
臨機応変な対応力

指導実技試験では、モデル生徒によっては、なかなかその場で分かり合えないことや、伝わりづらいこともあり、本当にケースバイケースで、1回ずつ学びが多かったと感じています。
最初の演奏を聴いて、その生徒に必要なことは何かを即座に見つけ、さらに時間内に的確に伝えていくことが大変でした。試験当日までは曲の背景を一通り勉強し、難所がどこか、対策を考えた上で試験に臨みました。オンラインでの受検のときは、どこまでを伝えるかの線引きが難しいと感じました。

発表会でのアンサンブル
改めて実感する「緊張」

演奏実技では、生徒たちに日々伝えていることも、実際に私自身が試験を受けることで、人前での演奏は緊張するということを身をもって実感しました。オンラインでの演奏実技は対面のときとは違うものがあり、録音にも時間がかかりました。ミスの出やすい上級実技は半日くらいで撮影しました。カメラが回っていることで、適度な緊張感を持って弾くことができました。人前で緊張しやすい私にとっては、オンライン提出は嬉しかったです。

留学で学んだ音楽の魅力

私自身、弾くことが好きというのが第一で、時間がなかなか取れなくても、小さな会場でも演奏する機会を作るようにしたいと思っています。フランスに留学していたときに、音楽が様々な文化や哲学、美術と密接に結び付いていることを学び、できるだけ音楽の魅力を伝えていけるようにしていきたいと思っているので、演奏活動も続けています。

室内楽コンサートの出番前にて
指導者としての今後の目標

教えることやその内容ももちろんですが、それぞれの状況を把握し、それぞれに合った言葉がけやフォローをしていくために、コミュニケーションをしっかりとっていくことがまず第一に大切なことだと思います。
ピアノを上達させることだけでなく、芸術という分野での表現を楽しむことのできる生徒を育てることが今の目標です。また今後も勉強を続けて、教えることと弾くことを両立していきたいです。

コンサートでの演奏
これからライセンスを受検される方へ

オンライン試験では、審査員の先生方の講評が細かく、具体的に書いてくださいました。大変嬉しく感激しましたし、今の自分の演奏に必要な部分が見えたことがとても良かったです。
勉強を続けていくことで新たな知識も入ってきますし、学んだことを実際の試験でアウトプットすることで身につき、自信にも繋がります。先生が勉強をしていることが生徒にもいい刺激になるので、ぜひ一歩踏み出して、受検をしてみてください!

コンサートでの記念写真

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