ピティナ・指導者ライセンス
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Vol.33 加島朋子先生「全級合格はスタートライン」(2020年度全級合格)

合格体験記
vol.33
加島朋子先生

東京都中央区/指導会員/2020年度全級合格

15年かけて全級合格へ

2005年から指導者ライセンスの受検を始めました。当時は演奏活動がメインで、指導経験が乏しかったのですが、金子勝子先生からお声がけを頂き指導者ライセンスを受検することを決意しました。しかしその後すぐに結婚、そして出産が続いたため、全級合格までには15年という長い年月がかかりました。

育児期間中は指導者ライセンスに手が付けられない状況ではありましたが、体力はあったので、出産前日までレッスンをし、出産後も1か月でレッスンに復帰していました。そして子供が保育園に入園してから、指導者ライセンスの受検を再開、自分の教室も本格的にスタートしました。その生徒さんたちが育ち、現在ステップやコンペに徐々に参加させて頂いています。

上級指導は曲を細かく分析、そしてそれを何度も演奏

普段は導入~中級の生徒さんを教えている事が多いため、上級の指導実技はとても難しかったです。曲を細かく分析し、その分析をもとに何度も自分で弾いて練習しました。しかし、レッスン曲が初級・中級指導に比べて長いこともあり、上級指導の受検当日は指導するポイントが上手く伝えられず、自分の中で納得いく結果とはなりませんでした。その時は、自分の力をただ思い知らされましたが、あの忘れることのできない苦い経験があったため、今も毎回のレッスンは自問自答しながら取り組んでいます。

レッスン風景
「4期の弾き分け」で演奏意識up

演奏実技は課題曲のボリュームもあり、練習時間を捻出する事が一番大変でした。曲の指定もありましたが、自分の好きな曲と全体のバランスを考えながらプログラムを構成し、割と楽しんで取り組むことができたと思います。試験曲をまずは自分で仕上げた後に、その後に金子先生に足りない部分を見て頂いていましたが、金子先生のレッスンでは単に技術の向上だけではなく、指導者としても生かせる点がたくさんありましたので、とても有意義な時間でした。課題曲の4期を弾き分けることで知識も深まり、演奏に対する意識も更に高められたと思います。

現在、演奏活動はあまり出来ていませんが、発表会を開催する時には必ず講師演奏を行っています。これまでに、ショパンの「革命」やリストの「ラ・カンパネラ」など、誰もが耳にしたことのある作品を多く演奏しました。

講師演奏
恩師・金子勝子先生との出会い

金子先生には小学生の頃初めてレッスンして頂きました。音楽中学に入学してからは学校の先生に師事していましたが、大人になってから再び金子先生に見て頂いています。

現在は定期的なレッスンではなく、人前で演奏する時やライセンスの受検前にお願いしていますが、いつも明るく温かく受け入れてくださる金子先生には、とても感謝しています。

指導者ライセンスの採点票
筆記試験は過去問を活用、エッセイは自分を見つめ直す機会に

筆記試験についてはあまり苦労しませんでした。楽典の本を読み返したり、課題曲をじっくり考察したりと、学生時代に戻ったような気持ちで取り組めました。対策勉強会はあまり参加せず、空いている時間を見つけて過去問を活用しながら勉強していました。エッセイ試験では自分の考え・思いを具体的に見つめ直すよい機会になったと思います。

生徒に寄り添った指導を目指して

受検当初は指導経験も浅く、指導実技は何しろ舞台で始めてお会いするモデル生徒さんですから「どうやってポイントを絞って伝えたらいいのか」とても戸惑い、特に苦手な科目でした。最終的には、指導力を養う上でとても勉強になるので、前向きに取り組むことが出来ましたが、演奏実技とは違った面で苦労した気がします。

試験対策をする中で一番参考になった事は、、金子先生の門下生がピアノの先生になられている方が多いため、金子先生の門下生の生徒さんへのアドバイスレッスン(研修レッスン)を金子先生のご自宅で当時実施されていました。そこにお邪魔させて頂いていたのですが、指導実技のように短時間でポイントを絞ったアドバイスを金子先生がされるので、大変勉強になりました。

また、指導実技の聴講にも出かけるようになりました。聴講に参加した中で、とても印象的だった講評があります。指導実技で、モデル生徒さんがとても緊張されていて1オクターブ違うところで弾き始めてしまった回があったのですが、受検されていた先生は細かい技術を指摘されていました。しかし、審査員を務めていたある先生が講評時間に、モデル生徒さん(子供)も緊張しているので、まずは「緊張しちゃったね、1オクターブ間違えちゃったね。とまずは気持ちを受け止めてそこに寄り添ってあげないと!」と話されていた事に、技術面だけではないピアノ指導に必要な温かさを改めて感じ、感動したのを覚えています。ですので私自身も、普段のレッスンにおいても生徒さんに寄り添った指導が出来るように日々心がけています。

発表会での集合写真
全級合格はゴールではなくスタートライン

講師によって得意な指導レベルがあると思いますが、導入から上級まで導入レベルから上級レベルまで自信を持って指導できる、オールマイティーな先生を目指したいです。ピアノが弾けるようになるには長い年月がかかりますが、生徒さんに寄り添いながら、花開いていく姿を一緒に喜び合えるような指導者であり、存在になっていけたら...と思っています。

これからライセンスを受検される方へ

大切なお子様をお預かりしての指導ですので、“自分が演奏する”とは少し違う“指導する”経験を日々積みながら勉強も重ねて良い指導者へと成長していかなければならないと考えています。

ピアノの先生は基本的に1対1でお仕事ですので、ライセンスを通して客観的な自分の指導や演奏の評価・アドバイスを素晴らしい先生方から頂けるのは大変有難いですし、合格・修了の「達成感」は、指導の自信にもつながります。

指導者ライセンスは受検科目が多く、全級合格までには時間がかかりますが、計画を立てて上手に時間を使えば受検する都度必ず得るものがあります。はじめの一歩さえ踏み出せば好きなピアノでのお仕事ですので、楽しみながらの学びにつながるのも、指導者ライセンスの魅力だと思います!

発表会でのハーモニカ合奏


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