ピティナ・指導者ライセンス
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Vol.25 麻生真紀先生「7年のブランク後に受検再開」(2019年度全級合格)

合格体験記
vol.25
麻生 真紀先生

兵庫県明石市/正会員/2019年度全級合格

最初の挑戦

ピティナに入会したのは、主人の転勤に伴う引っ越しで全く知らない土地に来た頃でした。子どもがまだ小さく、一人で出掛ける事が出来なかったものの、ピティナの会報を読み、コンペティションの課題曲を知るだけでも学べることは多かったです。

発表会で弾ける先生でいたいと思い、自分の練習は日々続けていました。子ども達が高校生となった頃、演奏実技だけでも受けてみようと、まだ指導者検定と呼ばれていた2008年に、初級演奏実技を受検してみました。久々のホールでの演奏の緊張感と達成感がとても良い刺激となりました。さすがに自己流で中級は通らず、一度受検から離れて色々な先生にレッスンを受けるようになりました。

7年のブランクを経て受検の再開を決意
レッスン風景

引っ越しでゼロからのスタートとなった教室も、音大ピアノ科の受験生が何人も続いた時期もありました。大きい子の波が去って、小学生低学年からコンクールにチャレンジさせるようになると、色々な指導上の悩みが出てきました。せっかく良い感性でその子なりの美しい音で弾けていても、指が弱くては舞台では響かず、かといって肩に力を入れて叩くような弾き方ではキーンとした音になってしまう…。そうした悩みを抱えて興味の赴くまま脱力・音色・指づくりについてセミナーでたくさん学ばせていただくうち、中田元子先生のMiyoshiメソードにたどり着きました。それが2014年の秋のことでした。

グループレッスンを経てプライベートレッスンに通わせていただくようになったある日、「それであなたは何がしたいの?」と聞かれました。そこで、指導者ライセンスを中断したままだったのを思い出し、中田先生のもとで受検を再開することを決心しました。その時点で、以前の初級演奏実技とエッセイは合格、中田先生のレッスン見学で指導実技が1つ修了という状態からの再開でした。

中田先生には演奏実技の選曲からご相談させていただき、4期の表現の違いに至るまで細かくレッスンして頂きました。先生ご自身が今でも勉強を続けておられ、周りの門下生の指導者の方々それぞれに、愛をもって背中を押してくださる姿に、憧れと尊敬の念を抱かずにはおれません。

全級取得で行きついたのは、初級・導入時の大切さ

初めは演奏の力試しのつもりだったのですが、筆記試験を受け、レポートを書くことで、改めて作曲家のことや、時代背景、作品の分析を学ぶ機会となりました。筆記試験では毎回聴音が不得手でしたが、その他は秋山徹也先生の対策セミナーを受講したり、ピティナ・ピアノ曲事典で作曲家と作品についてしっかり調べられるので助かりました。

指導実技では、初めて会うモデル生徒さんとの公開レッスンに毎回落ち込むことこの上なく、その度に自分と向き合うこととなりました。いつものレッスンでも要点をまとめる、一つに絞って指導する等、受検を意識してレッスンを組み立てるようにしました。指導実技も回を重ねるごとに慣れ、落ち着いて初対面の生徒さんと会話することが出来るようになり、だんだんと楽しくなっていきました。

レッスン風景

エッセイも、日々レッスンをする中からテーマを決めてまとめていきました。上級のエッセイを書いてから最後にたどりついたのは、どれ程初級・導入時のレッスンが大切かということでした。全ての級の取得を終えた時にそこに行きつくのか、と感慨深く思いました。

演奏実技が私にとっては難関で、ステップに出たり勉強仲間と弾き合ったりして、ステージにのせる準備をしました。最後に残った上級演奏実技がなかなか受からず、ぎっしり書かれた講評用紙に「表現する・芸術作品に触れているという自覚と責任がない」と酷評された時には、くやしさと情けなさでいっぱいになりましたが、あと一つを諦めるわけにはいきませんでした。いただいた厳しい講評も、今では生涯追い続けるべき課題となっています。

演奏
これからの目標

若い頃からの「発表会で弾ける先生でいたい」気持ちは、「生涯弾き続けたい」気持ちへと進化し、まだまだ足りない事ばかりですが、暗く苦しい受検を経て今では何事も明るく真摯に向かっていこうと考えられるようになりました。十数年続く大人のコンサートも、今では中学生以上の生徒さん、ライセンス受検のお仲間、指導者のお仲間との楽しいコンサートとなっていますが、今後も私自身の学びに場としても続けていきたいと思っています。

中田先生門下のライセンス受検生と
受検される方へのメッセージ

コロナ禍にあって全てがオンラインになり、本当に皆さま良く対応されておられて素晴らしいと思います。苦しい受検中に各地のホールで出会った方々に励まされ、心強く思ったものです。ホールで演奏する楽しみも戻ってくるといいですね。受検を終えて、今まで自分が積み重ねてきたことの確信を得ることが出来ました。そして明確な将来像が見えてきた気がします。どうぞ素晴らしい充実感を得るために勇気をもって第一歩を踏み出してください。


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