ピティナ・指導者ライセンス
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Vol.13 笠井安弥子先生インタビュー(2018年度全級合格)

合格体験記
vol.13
笠井 安弥子先生

鹿児島県鹿児島市(→2020年4月より大阪府大阪市・堺市)/正会員/2018年度全級合格

学ぶことを楽しんでいる先生方との出会い

この15年間で3回の転居を経験し、2020年4月には4度目の引っ越しを予定しています。新たな地に引っ越す度に、生徒さん募集もゼロからのスタートで した。9年前に鹿児島市へ引っ越し、子どもも幼稚園に入ってそろそろ何か動きたいな、と思っていた頃に転機が訪れました。バスティン研究会に入って色々な先生方と知り合い、自分でもピアノを弾く時間が取れ始めたので、子どもと一緒にステップにも参加してみました。そこで池川礼子先生の生徒さん達の素晴らしさに惹かれ、その場で池川先生に子どものレッスンを頼み込みました。

転居の度にピアノをクレーン移動

そうやってご縁ができた池川先生が、私が演奏もがんばっていることを知って、指導者ライセンスの受検を勧めてくださり、先生のレッスンを受けて上級の演奏実技から受検を始めました。これをきっかけに自分の演奏に対しても前向きな気持ちが高まり、年明けにはママ友たちにも声をかけてリサイタルを開きました。その後鹿児島で毎年ステップと併せて開催されるライセンス試験を中心に6年間かけて受検し、全級合格まで至りました。

筆記試験の勉強会の仲間の先生方

春と秋に開催される筆記試験の 1 週間前には池川先生が勉強会を開いて下さりました。1人 1曲ずつ担当して作曲家についてや曲をアナリーゼしたものをレクチャーし合ったり、みんなで問題を予想したりしてきました。試験の終了後はそのまま皆でランチに行き、「ここはどう書いた?」と大盛り上がり。池川先生を筆頭に、学ぶことをこんなに楽しんでいる先生方いるのだということがとても心に残り、私もその中でとても楽しく勉強をさせていただきました。全級合格した後も、池川先生に「笠井さん、ingよ!」と言われてその後もずっと受け続け、ランキングも6位まで取ることができました。筆記試験は問題文の文章が素晴らしく、読んでいるだけで「こういう風に考えてアナリーゼしていくのだな」ということがよく分かり、問題文に触れるだけでも毎回勉強になります。

勉強の資料など
指導実技試験は贅沢なプライベートレッスン

初めて指導実技試験を受けた時は、大失敗をしました。勉強してきたことで、知識や伝えたい気持ちが先行し、自分の説明と模範演奏でほとんどが終わってしまった、という、今では笑って語り継がれるほどのレッスンをしてしまいました。でも、審査員としていらした金子勝子先生から、「セミナーを受けるだけではだめ。外に出て、どれだけ恥をかくかが大事なのよ!」と言っていただき、心にしみました。

池川礼子先生と

自分の演奏を磨けばレッスンもよくなる、と思い込んでいた私は、それだけじゃだめなのだ、とその実技の時に思い知らされ、生徒さんとの対話の大切さ、大事なポイントを分かりやすく伝える工夫の必要性を実感しました。そのため、生徒さんに発言を促すことや、ワンステップを小さくしてポイントを絞り、生徒さんが「できた!」と思えるようにすることなどを日々のレッスンで強く意識するようになりました。そして何よりも 2 人の子どもが池川先生からレッスンを受けるのを横で見る、毎週がレッスン見学という贅沢な環境が大きかったと思います。同じメロディでもちょっとした工夫で素敵に変わるのだということ、楽しみながらスラスラ読譜できてスラスラ弾ける基礎力をつけること、コンクールやステージに向けて美しい音楽を真摯に追求するレッスンを目の前で学ばせていただきました。最後に受けた指導実技試験で は「モデル生徒さんの音がすごく変わったね!」と講評いただき、本当に嬉しかったです。

レッスンの様子

何も学ばない状態では気づかなかったことが、指導実技試験を経た後は、色々な先生方のセミナーやレッスン見学での見方が変わり、素晴らしい点を見つけては自分ではどうやって取り入れようかという視点で捉えるようになったと感じています。その後の指導実技試験でも普段のレッスンでも、「こうあるべき」という理想を前面に出すのではなく、「今この人に一番必要なのは何か」を考え、さらに「レッスン中だけでなく家に帰っても自分で上手に練習できるように」心がけてレッスンをするようになりました。

指導実技試験の経験でもう一つ大きかったのは、全国的に素晴らしい審査員の先生方の指導を直接受けられることです。びっしりと講評を書いてくださり、ディスカッションでも1人1人に声をかけてくださって、まるでプライベートレッスンを受けているようです。普段なかなかお会いできないような先生方が、目の前で自分のために話して下さる、一対一のパワーは、セミナーとは全く質が違うもので、すごい経験をさせていただいたと思っています。

ライセンスを受ける度にプラスのエネルギーが増えるのを実感

全級合格後の2019年4月、ピティナ指導セミナーでポスターセッションをさせていただきました。自分が何を大事にしてきたか、どんな成長をしてきたかなど、今まで無意識にしていたことを形にすることで、改めて自分のことを振り返るきっかけになりました。また、そこでも素晴らしい先生方と親しくお話できてエールをいただいたこと、一緒にポスターセッションをした先生方とは熱く語り合って同志のようになったことも、財産になりました。

指導セミナーのポスターセッション

振り返ると、受け始めた頃の自分とは全く変わっていて、受ける度にプラスのエネルギーが増えていくのが実感できました。すると、指導力も上がり、生徒さんとの関係や教室の雰囲気もますます良くなり、ピティナのコンペティションや他のコンクールでも少しずつ結果が出てきて、新規の生徒さんをお断りせざるを得ないほどになりました。やればやるほどいい方向に動いていったと感じています。

私の教室にはピティナの教室紹介を通じて来られる方が多くおられます。先日その生徒さんたちに、この教室を選んだ理由を伺ってみました。すると、皆さん教室紹介に書いた私のメッセージやブログを読んでくださっていて、初級のライセンスを取っていたりリトミックをやっていたりと、低年齢の生徒さんの指導にも熱心だということ、ライセンス全級合格など自身も学び続けていることに魅力を感じて、選んでくださっていた方が多いことが分かりました。これからも、私が何歳になっても学ぶことを楽しんでいる姿を見てもらえるようにと思っています。

レッスンの様子

これから受検を考えておられる先生方には、難しいかもしれないけれど「えいっ!」とやってしまえば、そこからプラスのエネルギーがどんどん生まれ、自分が活性化していき、いいことがいっぱいあるよ、ということをお伝えしたいです。子育てと教室運営に加えて自分の学びにも一生懸命というのは大変なことですが、そうしたことが結果的にはポリフォニーとなって響き合って行くのだ、というある先生の言葉を今でも思い出します。今度は大阪の地で新たなスタートを切ることになりますが、そうした言葉とこれまでの学びを胸に、そしてこれまでに培ってきた繋がりを大切に進んでいきたいと思っています。

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