ピティナ・指導者ライセンス

Vol.11 吉田知佳先生インタビュー(2018年度全級合格)

合格体験記
vol.11
吉田知佳先生

佐賀県唐津市/指導会員/2018年度全級合格

一人で始めた最初の試験勉強

子育ても一段落し、もっと指導力をつけたいなと思った頃、これまで受けてきたセミナーよりも、もっと主体的に勉強をしてみようと思い、指導者ライセンスの受検を決めました。

初めは一緒に受ける仲間もいなくて、一人で勉強をしていました。筆記試験は範囲が広く、何から手をつければよいのか分からずに、学生時代の本を引っ張り出して復習していました。指導実技も、短い時間できちんと成果を出すため、レッスンの優先順位やポイントを絞らなければなりません。日々の自分のレッスンのビデオをそういう視点から見直し、「ここはこう言えばよかったかな」「もっとこうできたかな」と自己分析していました。

作曲する側からの視点を持つ

一通り受けてみた後で、福岡で指導者ライセンスの説明会が開催され、参加してみました。そこで、一緒に勉強をする仲間ができました。「理論をもう一度学びたいね」ということで、作曲家の先生にお願いして、毎月作曲講座をしていただくことになりました。

「他人の作品を分析するだけでなく、自分で作ってみることでこそ学べる」という先生の方針のもと、毎回自分で作曲をし、それを材料に教えていただくという実践的な内容でした。最初は試験のために始めた作曲でしたが、だんだんと作曲するのが楽しくなってきました。また、いつも演奏する側から見ていた作品も、作曲する側の視点から見ることができるようになってきました。

吉田先生の作品

一年半ほど経った頃、メンバーで作品発表会を行いました。一回目は生徒に弾いてもらいましたが、涙が出るほど感動しました。楽譜は、仲間の皆さんと一緒に2冊の作品集として残しました。

第1回作品発表会
合同作品集
ステージに立つ時の気持ちがガラリと変わった

演奏実技に関しては、どうしても子育てやレッスンで日々忙しい中、練習量が減ってきていたので、久しぶりのステージや暗譜に自信が持てず、「嫌だな...」と思っていました。ところが、実技に向けて練習していくにつれ、弾くのがどんどん楽しくなってきました。審査員の先生方に真剣に聴いてもらえる幸せ、厳しい中にも温かい言葉をかけてもらえることが、とても励みに、そして楽しみになりました。

全級合格してからは刺激がなくなって淋しく思ったので、それからステップに参加し始めました。受検の前と今とでは、ステージに立つ時の気持ちがガラリと変わりました。今では楽しくて仕方がありません。中高生の生徒からは、試験の準備をしている時から「先生楽しそう」「先生みたいに楽しく弾きたい」と言ってもらえて、自分が楽しんでいるのは言わなくても伝わるものだなと思いました。別のグレード試験にも、生徒と一緒に私も受けましたが、保護者の方が目に涙をためて「先生ががんばっている姿に感動しました」と言ってくださいました。生徒から「こんな大人になりたい」と思ってもらえるようになれたら嬉しいです。

第2回作品発表会での演奏

演奏実技、指導実技を通して、レッスンの中で、口だけでなく、先生が弾いて聴かせることが大事だとより感じるようになりました。この程、レッスン室に2台目のピアノを入れることになり、より模範演奏もしやすくなり、さらに充実したレッスンができるかと期待しています。

指導実技の模擬試験での様子
最初の一歩を踏み出して、いいサイクルに乗る

指導者ライセンスは、全級合格したから100%OK、というような類のものではありません。私の場合も、やることで、自分に足りないこと、もっと勉強しなければならないことが分かりました。今は、そうしたことを一つずつ勉強してクリアしていこうと思っています。

受け身で参加できるセミナーとは違って、指導者ライセンスの試験に飛び込むのは、準備の時間も労力もかかり、緊張感も大きく大変ですが、その分達成感があります。合格は大人でも嬉しいものですね。一つ合格するのを機に「またがんばるぞ!」と挑戦する気持ちが生まれます。最初の一歩を踏み出せば、いいサイクルに自分を置くことができると思います。

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