Vol.52 当日のレポート
4月22日・23日、浜離宮朝日小ホールにて、「ピティナ・ピアノ指導者ライセンス 指導実技デモンストレーション」と「ピティナ・ピアノ指導セミナーVol.50」が開催されました。2日間合わせて総勢30名もの講師が登壇し、全国から延べおよそ600名の熱心なピアノ指導者が参加されました。充実の2日間の様子を、eラーニングの配信と、開催レポートとしてお届けします。
丸山先生が先日出版された著書「レッスンの効果を倍増させる!ピアノ教本 使い方と選び方」をご紹介いただきました。これまでに、生徒にあった教本選びに苦労したり、教本研究をしたいと思っていても手を出せない...といったことを経験されたことはないでしょうか?この本には、丸山先生が今日まで30年以上に渡り取り組まれてきた、世界のピアノ教本の研究成果が詰まっており、それらをタイプ別に分類、教本で扱われている学習領域や内容、学習方法についてわかりやすく解説されているとのこと。また、教本を広く知るための豊富で貴重な資料が掲載されています。「教本を見る目を養い、使用する際の工夫の力を身につけてほしい」という丸山先生の願いが込められた、駆け出しの指導者からベテランの指導者まで、すべての指導者に贈るこの本は、一人一人の生徒に合った教本を選ぶ際の貴重なパートナーになりそうです。
eラーニングご自身のロシアでの3年間の音楽生活を通して学ばれた、ロシアピアニズムの「究極のこだわり」をお話くださいました。音色へのこだわり。音色を作るには物理的な課題と感覚的な課題がある。鍵盤の中のハンマーヘッド・ハンマーシャンク・ローラーなどの動きを理解して、倍音を生み出し、伸びる音を出すこと。一方で、音と色彩を結びつける「共感覚」も重要な要素である、とスクリャービンのソナタの中の神秘和音を例に、音一つずつの色と強弱の変化が音色の変化へと繋がる、ことを解説されました。
またスクリャービンが実際に弾いていたアゴーギクやデュナーミクが書き込まれた譜面と実際に出版されている楽譜を比較して、楽譜からロシアン奏法を読み取ることも大切であると仰る奈良井先生。4分音符だからといって音価いっぱいまで鍵盤に指を置かず、途中で指を離すことで変わる響きや、打鍵をゆっくりするという意味が込められたテヌートなどを、実際にピアノを弾きながら紹介してくださいました。楽譜と自分が出した音と相談しながら作り上げていかなければいけないと感じた20分間の講座でした。
ピアノ指導を行う上では欠かせない、生徒や保護者とのコミュニケーション方法について、母として指導者として、ご自身の体験談や対処法に基づき、語って下さいました。指導者という立場から、生徒さんのことを思いながらも、「もっとこうして欲しい」と、ついつい力づくで動かそうとしてしまうことがあります。何をやっても動かない時はどうするのか、重野先生は、娘さんとの体験から、「相手に共感し、寄り添う」ことの大切さを痛感されたそうです。「北風ではなく、太陽のような先生になれたら」という重野先生の言葉が印象的で、一人の人間として、自身と相手の気持ちに向き合うことの大切さを学ぶことができました。先生の明るく楽しいトークにより、会場内も笑顔が絶えず、温かい雰囲気となりました。
eラーニング大城先生の即興演奏に合わせて、4名の先生がリズムの動きを実演され、音楽の方向性やエネルギーを体感。まずは前に進むエネルギーを、音楽に合わせて「歩く」ことで感じ、次に、「アナペスト(短短長)」「ダクティル(長短短)」といった、古代ギリシャ語源であるリズムモードで、リズムのキャラクターを体感しました。2つの言葉は、それぞれ「軽く前にどんどん進む感じ(誘発)」、「地に足ついた重厚な感じ(抑制)」という異なった性格を持っています。曲を創るリズムには意味があり、それぞれのリズムがどんな性格を持っているか考え、感じることが曲を解釈する上でとても大事になってきます。最後は会場全体でリトミックを用いたソルフェージュを実践!先生が奏でる様々な和声にのせながら「ドドド...」と歌います。音のふくらみや、和声の色、エネルギーを感じることができました。明日のレッスンからすぐ取り入れたくなるような、充実のリトミック体験でした。
eラーニング様々な時代・作曲家の作品を弾き分けるには、タッチの種類を勉強し、引き出しを作ることが重要だと仰る石井先生。先生が師事されたライグラフ先生のメソードから、腕全体を使いながら腕の重力で弾くタッチ、指だけを使うタッチ、手首を柔らかく使いながらのタッチ、またひじから下を使ってのタッチなど様々な身体の使い方の練習方法を、そのタッチに合った作品を弾きながら紹介してくださいました。
大きな音(フォルテ)を出す時に多くの人は手首を使い、手首を使うため痛めてしまったりするけれど、腰を落として身体の重心を下に置き、肘から腕全体を飛ばすように弾くと自然に音は伸びていくということを実証してくだしました。石井先生から生み出される和やかで迫力のある音たちが身体に染み渡り、また「伸びる音の区別を耳で出来るようにすることが何よりも上達の近道である」というお言葉がとても心に残りました。
「原曲がそのままひける ふたりのツェルニー30番 連弾伴奏集」を用いた、ツェルニーの画期的な指導法について紹介して下さいました。この楽譜は、プリモは原曲のままで、セコンドとして伴奏が作曲されており、実際に佐々木先生の演奏を聴くと、チェルニー原曲のイメージをそのままに、和声が加わることで、さらにイメージが拡がり、より曲に親しみやすくなると感じました。伴奏は低音の音量が出すぎないよう配慮する、両パートで手が交差してしまう場合はプリモを優先させるなど、連弾だからこそのポイントを熱く語って下さり、また、生徒と一緒に連弾する際は、片手で指揮を行ったり、歌いながら生徒を誘導してあげることも大切とのこと。ただ単にチェルニーをエチュードとしてこなすのではなく、このような連弾要素を取り入れることよって、全体の響きへの配慮や、曲のイメージを持って演奏するといった考え方が身に付きそうです。
eラーニング「音大卒は武器になる」をはじめ、4月末には『「音楽教室の経営」塾』を出版され、音大の魅力を様々に発信されている大内孝夫氏。ご自身が音大ではなく一般大をご卒業され、大手企業に長年勤められたお立場から見える音大生の強みは、音大生にとっては当たり前すぎて気づくことができないようなことばかりでした。音楽を学ぶ上で自然と学び得てきたコミュニケーション能力や時間管理能力、礼儀正しさなどは、社会人基礎力として必要とされるそのものである。また、友達でありライバルであるという一般大にはない特殊な状況で磨かれる競争心、楽器を演奏する上で必要な全体を俯瞰しコントロールする力、数十分の大曲を暗譜する記憶力、孤独な練習に耐えることができる忍耐力、そして性差のない実力勝負の社会でのサバイバル能力などの社会人として生きて行くための総合力を身につけることができる場、それが音大なのではないでしょうか。一般大生は学力で勝負するが、音大生は総合力と基礎力で勝負することができる、と力強く語ってくださいました。
一つのことに真摯に向き合うという意味では、体育大学など体育会系の学生と同じであるが、音楽の世界では男女が同じフィールドで戦うダイバーシティ(多様)性があり、日々作品という歴史と向き合っていることから得た歴史力や洞察性、また楽譜を読むこと・楽譜を通じて先人たちと会話をし、作品の理解を深めていくことなどから論理性もある音大生は、希少性があるといえます。
学生たちに音大生の強みを認識してもらうことで、大内氏が武蔵野音大に勤務し始めてから、一般企業への就職率はこれまでの倍近くの3割にまで上昇したそうです。しかし一般企業への就職率上昇で、音楽教室への人材供給力が低下しては元も子もありません。そこで経済的に自立できる音楽教室を作るための本、『「音楽教室の経営」塾を』を執筆したそうです。個々の音楽教室の発展は音楽学習市場の発展へと繋がり、またそれは日本の国の音楽教育を変えることへと続いて行きます。
大きなうねりを作るためにはまず、自分たちの強みを認識することが大きな一歩になることを改めて感じた大内氏の講演でした。
音楽大学で得られる能力や可能性について、大内孝夫氏の司会により、音楽大学出身者である 福山奈々先生、富田ちえりさん、井口愛弓先生がいくつかのテーマに沿って、語って下さいました。
性質として、粘り強さや耐久心、自己管理能力(スケジュール調整や体調管理)が挙がりました。他にも、普段の譜読みのお陰で正確に作業が行える、他人に物事を教えることが上手という、音楽大学で身につくスキルもありました。また、日頃の練習を怠らず努力しようとする意志や、周囲の人々との関わりから人柄・人間性を磨くことができる点も強みであると語って下さいました。
経営や運営スキルについての知識、パソコンに触れる機会が少なく、ピアノ講師になる方も、一般就職を目指した方も不安に思っていたようです。また、講師になるための授業もないため、ピアノ講師を目指す方々は独学で指導法や子供とのコミュニケーション法を会得しなければなりません。
数字等、目に見えるものが結果であることに対し、責任を感じると仰っていました。学生では、なかなか実感することのできない感覚です。
最後には、ピアノをツールとしてどのような将来を目指しているのかを明確にし、大学生の内に行動を起こすことが大切であると語って下さいました。音楽という一つの分野から多くの視点を持つことができる、とても充実した内容でした。
eラーニング第3講座では、日本を代表するピアニストとして多忙を極める演奏活動の傍ら、東京藝術大学、桐朋学園大学にて後進の指導にあたり、数多くの優秀なピアニストを輩出されている伊藤恵先生をお迎えしました。音楽ライターの飯田有抄さんを聞き手に、これまでの半生やハンス・ライグラフ氏の下で受けた教えなど、たっぷりとお話を伺いました。
ピアノを始めるきっかけは、ご両親の「ピアノへの憧れ」。特にお母様からは「過程がなによりも大事」であると教えられ、練習をやり遂げることに対しては厳しい反面、どんな結果が出ても、それに対して責めることはなかったそうです。
そして高校時代に、ライグラフ氏との運命的な出会いがあり、氏に導かれ卒業と同時にザルツブルクへ。そこで始まったレッスンは、「一音との闘い」だったといいます。伊藤先生は、19歳でその演奏に接し、強く憧れてきた名ピアニスト、アルフレッド・ブレンデルを「誰もが訪れたい世界遺産」と表現し、それに対してライグラフ先生を「同じ世界遺産でも、あまり人が訪れない秘境」と表現されました。音楽の本質を非常に厳しく追い求めるライグラフ先生の姿勢は、穢れのない、揺るぎないもので、それが今も伊藤先生の礎を作っているといいます。
そんな留学時代を経て、現在の先生ご自身のレッスンについて、「『伊藤恵の弟子、というより、ライグラフ先生の孫弟子』といってもいいくらい、これまで教えていただいたことを生徒に伝えているだけ」と伊藤先生は仰います。伊藤先生のレッスンを通して伝えられてゆくライグラフ先生の教え。それは音楽の本質を求め、真摯に音楽と向き合うこと。そしてそれは生徒だけでなく、指導者にとっても重要なことです。教えられる立場から教える立場に変わっても、自分自身が自分を磨き続けないといけないのです。
唯一無二の音楽家でありながら、決して驕ることなく、常に音楽と向き合い、感性を磨きながら生徒1人1人と真摯に向き合っておられる伊藤先生。そんな先生の暖かなお人柄がお話に現れ、聞いているこちらも勇気づけられるような、素晴らしい時間でした。
- 多角的な指導法を見ることができて充実した時間でした。ピアノの先生はいろんな視野、様々な知識をもって、それだけでなく生徒の変化を察知してアイディアをしぼるという、本当に様々な能力が必要なのだと感じました。色々な知識を得て、そのエッセンスを生徒に与えたいと思いました。(第1講座の感想/埼玉県/指導会員/桃原聡子)
- これまで音大に進んだ生徒さんは、作曲家や演奏家として活動していますが、本気で音楽関係の仕事に就きたい生徒にしか音大進学を勧められませんでした。しかし、今日のお話を聞き、ピアノを続け、音大で更に上を目指して努力を重ねることで、一般就職した時にもとても役立つスキルを実は沢山身に付けてきている事を再確認出来ました。音大進学に限らず、小さなお子さんがピアノを習うことで、こんなに素晴らしい能力が身に付いていく=生活でとても活かされる、という事をもっと保護者に伝えて行き、音楽(ピアノ)を習わせて良かったと思って頂けるように、指導者としてアピール努力をしていきたいと思いました。(第2講座の感想/千葉県/指導会員/神田一恵)
- 中学生の時からずっと憧れています!アベッグ変奏曲を初めて演奏した時、先生の「シューマニアーナ」を擦り切れる程聴いて、とても幸せな気持ちになりました。今日初めてお近くで先生の声を聴くことができ、感激です。先生のお話を聞き、音楽とは何か、演奏することとは何か、深く深く考えさせられました。そして、生徒を育てる際の見極め、信じて同じ音楽を見ることで、たくさんの可能性を育てることができるという先生のメッセージも強く心に残りました。とても美しいお話、音楽に真摯に向き合う美しさをたくさん感じ、素敵な時間でした。本当にありがとうございました。(第3講座の感想/広島県/指導会員/宮本祥子)
2016年度に指導者ライセンスの初級・中級・上級の全級合格を見事取得されました7名の方、そして、夏と春に優れた指導者に贈られるピティナ指導者賞を受賞されました72名の方が、指導セミナー会場にて、表彰されました。
この度はピティナ指導者賞をいただきまして誠にありがとうございます。ステップやコンペティションに参加する生徒が増え、子供たちと共に私も勉強させてもらう機会を頂けて、感謝の気持ちでいっぱいです。 これからも一歩一歩、前に進んでいきたいと思っております。ありがとうございました。
を教室のコンセプトに、それぞれが目標に向かって、精一杯頑張り輝ける事を願い参加を勧めています。 ステップ.コンペから得るものは、「やれば出来る」の達成感を感じ、最後まであきらめない強い気持ちを持つ事が出来る事です。
生徒と共に成長していけるこのステージは、教室の中で大きな励みとなっています。
この度は名誉ある指導者賞をいただきまして誠にありがとうございます。これもひとえに教室に通ってくださる生徒さんとご理解ある保護者さまのおかげと感謝いたしております。ピアノ教師として関わる乳幼児期から青年期までは生徒さんの人間形成に大きく影響するものと自覚し、レッスンでは生徒さん一人ひとりを深く理解し信頼関係のもと大切に育てていくことを常に心がけております。これからも研修会などを通して自己研鑽を積み指導者賞の名に恥じないよう生徒さんとともに成長していきたいと思います。
全級受検は色々な視点から勉強できました。
同じ受検する立場の先生方の学ぶ姿勢や工夫、普段指導されている様子を伺えた事、審査員の先生方のお話やデイスカッションによる悩みの共有や改善のヒントを頂けました事等とても有意義でした。
試験の内容は普段の指導と直接結びつき、改善点や勉強の方向が明確になってきました。どの曲を指導するにも勉強する事は常に沢山ありますが、一人一人違う生徒に対応しより良い指導に繋がるようここで得たものきっかけに今後に生かしていきたいと思います。
演奏実技は課題曲と同じレベルの生徒を思い浮かべ実際に弾いてほしい理想やポイント等を想像しながら取り組みました。
論文は日頃のレッスンでの身近な題材を選び順序立てて実例を交え自分の考えをまとめるようにしました。
指導者ライセンスに全級合格できたこと、とても嬉しく思います。これまでの指導を確認し課題解決の糸口がみつかればと受検を決めました。学んだ成果が生徒達の成長にも現れてきて受験して本当に良かったと思います。また取り組む過程で素晴らしい指導者の方々と出会えたことも大きな財産です。全級合格したことがゴールではなく、音楽の奥深さに一歩でも近づけるようにさらに学びを深めていきたいと思います。
演奏実技では計画的に曲の練習配分を考え課題を解決できるように努めました。試験を機に改めてレッスンを受けることで緊張した中でも演奏するにはどうすれば良いのかを学べたことも大変貴重な経験になりました。
私は指導者検定と言われた2010年より受検、指導者ライセンスになって2016年に6年間かけてやっと全級合格することができました。審査してくださった先生方の細部にまで行き届いた丁寧な講評は厳しくも暖かで、独りよがりの錆びついていた演奏力、指導力、楽典の知識を再確認し、指導者としての自信を新たにすることができました。受検したことで生徒側に立ったレッスンができるようになった感じも致します。指導者として日々研鑽の大切さを思い、勉強する機会を頂いたことに大変感謝申し上げます。
「生涯弾けるピアノ教師でありたい」という思いから、取り組みの一つとして受検を決めました。学生時代何でもなかったことに苦労したり、理解出来なかったことが絵画を観るように感じられたりと、歳を重ねた自分を楽しむことができました。受検で関わった先生方本当に勉強熱心で、魅力的でパワフルで、大きな活力となりました。これからも日々精進、そしていつも新鮮な気持ちで生徒さんと向き合っていきたいと思います。
まずは練習時間の確保が大きな課題なのですが、拝聴した数々のセミナーから演奏のヒントをたくさんいただきましたので、それをどう自分のものにしていくか知恵を絞り、短時間で成果が上がるよう努力しました。
指導実技
すぐに直せる点と長期課題との2つに絞り、生徒さんが混乱することなく演奏できるように分かりやすい言葉選びも心がけました。
筆記試験
音楽史はピアノ曲事典を中心に、和声学は基礎からよく読み返しました。それからレッスン現場で起こり得る様々な問題点について自分の意見を持つことが大切だと思います。
指導者ライセンスの受験は6年掛かりとなりましたが、この度全級合格をさせて頂き誠に嬉しくありがとうございます。当初は短大、専門学校で精神保健福祉養成講師の仕事をしながら、4年間は母の介護と看取りなどで時間の遣り繰りが難しくなり上級受検は棚上げの状態でした。しかし受検の全過程で出会った諸先生方の取り組みやアドヴァイスが奮い立たせてくれました。心より感謝しつつ、ここが生涯研鑽への新たなスタート地点と身が引き締まる思いです。
子育てが一段落ついて仕事を始める時に自己流の教え方を不安に思い指導法を学びたいと受検を始めました。合否がつくものは、不合格だと落ち込みましたが、それもコンペの結果を聞く生徒の気持ちがわかり勉強になりました。そして、今受検を振り返ると、自分の成長を感じたのは不合格の時だったと思います。自分に足りないものは何かと真剣に考える機会になったからです。合格するまで続ければ、その機会は私に必要なものだったと思えます。音楽の学びは永遠に続くもの。重要なのは結果ではなく過程なのだと思わせてくれる貴重な機会となりました。そして、お世話になったすべての方に感謝したいです。
指導セミナー昼休みの時間を利用して、指導者ライセンス全級合格者のつどいを行いました。これまでに指導者ライセンス(指導者検定)に全級合格され、現在全級指導ライセンスを保有されている16名の先生方にご出席いただきました。
限られた時間の中でしたが、お一人ずつ自己紹介いただき、指導者ライセンスを受検する内に、受検仲間で切磋琢磨されて、合格後も良い影響を与え合い、日頃の指導でご活躍の様子が伺えました。
- 指導者ライセンスの受検を始めてみて、熱心に勉強されている方が多いことが分かり、触発され、もっと勉強しようという意欲につながった。
- 全級合格をしたことで、指導者として自信をもつことができた。
- 自分自身の指導内容に偏りを感じていたので、指導者ライセンスを通してバランスよく学ぶことが出来ると感じた。
- 受検仲間と知り合えて、こうして意欲の高い方とつながりが持てるのが嬉しい。
- 全級合格してみて、やっとスタートラインに立てたと思った。
2009年以来8年ぶりの開催となる指導実技デモンストレーションでは、満席の会場にて初級(10分)・中級(12分)・上級(15分)と、17組のレッスンが行われました。限られたレッスン時間の中で、生徒の演奏から指導ポイントを見抜く観点、生徒への伝え方、生徒の良さを引き出す方法、講師によって様々な視点を持った17通りのレッスン。多くのレッスンを聴講することで、改めて自身のレッスンを振り返る時間にもなったのではないでしょうか。当日の各レッスンはeラーニングでも聴講可能です。
指導セミナーVol.50と指導実技デモンストレーションの模様をパソコンやタブレット、スマートフォンで聴講することが出来ます(有料)。是非、ご自宅での学びにお役立てください。
eラーニング聴講はこちら4月22日(土)夜、関本昌平先生の演奏とお話による、今年のコンペB級・C級課題曲を取り上げたトークコンサートを行いました。B級・C級の参加対象年齢は、おもに小学3年生~6年生。会場内には、ご両親やピアノの先生に連れられた小学生の姿も見られました。いつも自分が弾いている曲、お友達が弾いている曲が、関本先生の演奏で、さらに磨きのかかった音色や表現の可能性の拡がりを感じていただけたのではないかと思います。(こちらのコンサートはeラーニング配信はありません)