ピティナ・指導者ライセンス
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Vol.6 太田留里子先生「知識と実践を結びつける」(2005年度全級合格)

合格体験記
vol.6
太田留里子先生

東京都/指導者検定全級合格(2005)、ピティナ正会員、ステップアドバイザー、指導者賞(7回受賞)※2014年10月現在、 自由が丘リバティステーション代表

太田先生は、2005年に全級合格され、2012年からはステップ・アドバイザーとして各地をまわられ、2014年2月には自由が丘リバティステーション代表になられました。今までに提出されたレポート枚数はなんと104回と大変勉強熱心な先生でいらっしゃいます。
指導者賞受賞、アドバイザー、ステーション代表とご活躍の太田先生に指導者検定受検のきっかけなどについて、お話を伺ってみました。

指導者検定を受けたきっかけについて教えてください。

生徒をコンクールに参加させたことからピティナに入会し、その後セミナーにも参加するようになりました。そこで渡部由記子先生に出会い、渡部先生が代表を務める日比谷ゆめステーションでステップのお手伝いをさせて頂くこととなりました。日比谷ゆめステーションの先生方はとても勉強熱心で多くの先生が指導者検定を受けていらしたので、私も挑戦してみようと思ったのが受検のきっかけです。

暗譜や選曲のポイントなどを教えてください。

暗譜はあまり得意ではないので、細かく分けて片手ずつの暗譜や、楽譜をよく見て、曲の構成やデュナーミクの変化を頭で整理し、それが定着するまで何回も繰り返し練習しました。 大人になると、より一層ステージでの演奏は緊張しますし、ましてや指導者検定は審査の場。暗譜がとんだりテンポがあがったりということが起こりやすくなります。緊張してもできる限り自分の音楽を表現できるようにとにかく弾き込みました。

選曲する際には、好きな曲だからと選ぶのでなく、今の自分の技術が最大限に引き出せる曲を選ぼうと心がけました。あとは曲のバランスを考えてプログラムする事も大切ですね。

指導者検定の受検により得られたものはありますか。

それまで生徒に目標を持たせ、それを達成するために指導者として努力してまいりましたが、年齢を重ねるごとに、自分自身が目標を持ちチャレンジする機会はめっきり減りました。指導者検定を受検し合格した事で久々に達成感を得る事ができ、生徒にも「諦めず本気で頑張れば目標が達成できる!」と、実践をもって示す事ができ良かったと思います。

また指導者として学生時代とは違った角度から勉強し直すことで、「知識」と「実践(レッスン)」を結びつけることができました。レッスンでも時代背景を理解させるために、当時の楽器について話をしたり、写真を見せ、音色、弾き方の違いを説明したり、生徒の年齢や進度に応じて、楽典、和声についても以前より細かく教えるようになりました。それによって生徒の理解も深まったように感じます。

指導者検定(指導実技)を勉強するにあたって、アドバイスをお願いします。

指導実技は時間が限られていますので、気になった点ばかり挙げて自分の知識を一方的に話すのでなく、その生徒の演奏が少しでも良くなるようポイントを絞った指導をすることだと思います。指導実技で「あなたのアドバイスで生徒の演奏が良くなった」と講評を頂いてから、日頃のレッスンでも、たとえ一カ所でも上達して帰ってもらえるように心がけています。

「ピアノ指導者」として大切にしていることを教えて下さい。

一つは生徒の個性を伸ばすことでしょうか。ただ指導者の言う通り弾いているだけでなく、聴いている方に「生徒自身の音楽になっている!」と感じて頂けるように、その生徒の良さを引き出せたらと思っております。そのために、「なぜそう弾くのか」をなるべく分かりやすく説明し理解させてから弾かせるようにしています。

もう一つ、練習嫌いの生徒には、短時間でも集中して充実した内容の練習ができるよう「練習は最終目標でなく、今弾いている曲を楽しく素敵に弾くというために必要なことなのよ!」と励ましています。そして生徒と共に「諦めず目標に向かって本気で頑張る事!」ですね。

これからも生徒達が「ピアノを習っていて良かった」「生涯ピアノを弾いていきたい」と思えるよう指導し、サポートして行きたいと思います。

ピアノを通して人生に役立つことを学んでもらえたら、とお話された太田先生。「練習は目標ではない」というお言葉にはっとさせられました。今後益々のご活躍を心よりお祈りしております!

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